Beautiful Days

「今夜この世に降りた女神」=河合郁人

『自担が結婚しました』というエントリーを書く日が来ると思っていた

 

2017年12月22日。その日は、わたしの卒業論文提出日でした。

二徹して自問自答と後悔がないまぜになり、なんとか同期との慰め助け合いを経て、提出祝賀会のようなもので少しだけお酒を飲んでふらふらになって自宅に帰り、いつも通りツイッターを開いた。TLが何となくザワっとしていて、どうしたのだろう…と思いながら見ていたら、トレンドに「岡田くん 結婚」の文字を見て、まさかと思いながらタップした。そのまさかだった。すでに元ツイートは削除されていたけれど、何度も繰り返し載せられていた写真は、昨年の11月末を彷彿とさせるもので、クリスマスを連想せざるを得ない赤の台紙にリースのような枠、そしてその中にローマ字書きで自担の名前が綴られていた。(翌朝自担の中のひとり丸山くんが生放送で「エゴサ中に見つけた」と言ってらっしゃって、仲間よ…と思ったしさすがエゴサマスター)

 

12月25日午前現在まだわたしのもとには結婚報告は届いていないのですが、昨日ほぼすべてのFC会員のもとに報告が届き、連名での正式発表もあったとのこと。

とにかくも、まずは。

 

岡田准一さん、結婚おめでとうございます。

 

仕事が充実して、好きな人と一緒にいる。

なによりも幸せなことだと思います。

 

わたしはアイドルの結婚という点については、たとえアイドルであってもその人が結婚したいと思っているのであれば是非結婚して、よりよい人生を後悔しないように歩んで行ってもらいたいなと思っています。だから、井ノ原さんと長野さんの結婚も諸手を挙げて喜びましたし、お子さんが生まれて素敵なパパをしてらっしゃることを聞くのもとっても嬉しいです。

 

 

しかしながら、それでも結婚発表の時の衝撃は計り知れないものです。ガツンとくる、「わたしはこの人たちを人生の一部として切り離すことが不可能なくらい好きでいるのに、この人たちの生活にはほんのひとかけらしか関わっていないんだな」という事実を実感させられて、「いつもありがとう」とか「また会おうね」とコンサートやラジオなどでかけてくれる声にうそつきと暴言を吐きかけたくなるような、そんな衝撃。それを飲み込んでいつの間にか「既婚者」であることが普通になるには、やはりかなりの時間が必要です。

 

たとえそれが自担であっても、きっと全く同じことなんだろうなあ、多少泣いて、井ノ原さんや長野さんよりも時間がもっと必要なんだろう、だけどそのうち受け止めて「既婚者」であることに慣れるだろう、とそう思っていました。

しかし、今回岡田准一さんの結婚に際して、わたしは大きな喪失感を味わうこととなりました。

 

一点目は、岡田さんが自分に「アイドルとしてのファンがいる」認識が薄いことが顕在化しているように感じられる点です。

これは以下の記事を読んでハッと気づいたことでした。

 

beardsley-v6.hatenablog.com

 

元来「アイドルらしさ」を嫌っていたようなその気持ちがうっすらとファンにも透けて見えていたような岡田さん。俳優という道を見つけてここまでなんとか芸能界にとどまってくれていて、20周年を機に「アイドルグループ V6」という道も自分の生きる道の一つであるということを理解したのだと思っていました。

2年ぶりのコンサートでははつらつと元気にはしゃぎまわっている末っ子ぶりを惜しげもなく披露する岡田さん。「ひろしポイントが…」と口を開けば自分がいかに長野くんのことを好いているかをアピールする言葉が出てきて、ファンの皆さんは苦笑しながらもほほえましく見ていたように思います。わたしも楽しかった。楽しかったけど、実は少し寂しかった。ファンサは主に他メンバーに関わるものが多くて、自分のファンに対するものよりも他担への方が多かったんじゃないか?と思ってしまうくらい。「なるべく応えられるもの(うちわ)には応えていこうと思う」と言ってらっしゃいましたし、いつも以上ににこやかな姿を見るのはとてもうれしかったですが、ひとりひとりに濃厚かつわかりやすいファンサをしている三宅さんを筆頭に他メンバーのファンサを目の当たりにしたりエピソードを聞いたりすると、岡田さんはそうではないよね…と少し思ってしまうところもありました。

だからこそ、先日のLINE LIVEは嬉しかった。会場中いっぱいのファンを目の前にしているわけではなく自分の端末で見ているだけなのでもちろんこちらの気分としては一対一。画面いっぱいに広がる自担の顔。テレビ電話しているみたいだ…と思っていたら「なんかテレビ電話してるみたいだね~」と本人も言っていたので大変驚きました。きっと岡田さんのことなので自分のファンが喜ぶという考えはなく、単純にそう思ったから口に出してみたのだと思います。そして矢のようなスピードで流れるコメントに眉を顰めながら掬い取り、応えてくれる岡田さん。ラジオ番組は持っているものの、リスナーからのメッセージなどを紹介することのなく一方的に岡田さんと対談者の声が流れる講義型の番組形式であるため、ものすごいスピードで流れるコメントを追って反応する自担はとても新鮮で、そしてそうやって反応してくれることがとても嬉しかったんです。

 

今回の結婚報道は最後のLINE LIVEから、先行で2日後、公式で4日後の出来事でした。

 

 この衝撃が、「今まで成功した例に倣ってはいるがファンのことを考え切れていない岡田さん」ということを突き付けられてしまったことにもその原因があるのだとこの方のブログを読んで、ストンと理解できました。

 

ファンへの先行報告というのは昨年の長野さんに倣ったことは一目瞭然ですが、クリスマスイブという日時指定で赤封筒、白台紙にクリスマスリースを想像させる赤と緑の丸い枠。これがもし22日のネタバレなしに突然届いていたら、冗談ではなくわたしはきっと呼吸が止まったと思います。

入籍は23日とのことで、なぜ仏滅に…と相変わらずの思考の読めなさにはもう理解の追いつきようもありませんが、きっとわざわざこの日にするということはお二人にとって何か特別な日なのでしょう。だから24日に報告することはきっと彼らにとっては当たり前のことなんだと思います。そうだとしても、ファンの人に一番に報告したいにしても、クリスマスといういい意味でも悪い意味でも人々が浮足立っている日程は避けるべきだったのではありませんか、とわたしは思ってしまいます。

それと同時に、たった二日前のLINE LIVEで言っていた「テレビ電話みたいでいいね」「こうやって生放送で双方向にできることは貴重なので、コメントを積極的に読んで反応していこうと思います」「みんなと話せてうれしい」「俺も終わるのやだ(笑)」「またやりたいですね」と言っていた岡田さんの言葉が、急に白々しく嘘っぽいものに見えてしまいました。「テレビ電話」と言われても奥さまになった方の顔がちらついてしまいますし、次もし配信したとしてもわたしのように前回楽しめた人がみな同じ気持ちで見られるとは言えないですよね。というか、確実に「結婚おめでとう!」という言葉以応えられず、自担からのファンの取捨選択が顕在化した世界になるのが目に見えてるからほとぼりが冷めるまで絶対にやらないでください。まだ前回の配信がアーカイブに残っているので、卒論が終わったらゆっくり見ようと思っていたけれど、このまま見ることができずに期限が過ぎていくことになりそうです。

常々こんなに綺麗な顔を持っているのにそれに気づいていないところが魅力だ、と思っていたタイプのファンでしたが、それは裏を返せば「アイドルとしての自分にはあまり興味がない」ということなんですよね。アイドルよりも俳優として認められたいという意識の岡田さんには、ファンが「アイドル岡田准一」の行動でどのように感じるかということまでは意識が回らないのかもしれません。

長野さんの報告例を形式上はならっているけれど、その実ファンの心理には全く寄り添えていないことが今回特に顕在化してしまっていること、それにわたしも気づかないままにショックを受けていたのだなと感じました。

 

 

二点目に関しては、ものすごーくわたしの個人的ですが、裏切らない相手に「裏切られた」という気持ちからでした。

前エントリーのマリたんご実家☆と浮かれているように見えていた今年ドイツ留学中、実は人生ではじめて、人と少し深い関係を持ちました。結果として彼からはこっぴどく振られてしまったのですが、結構関係は泥沼で、ひたすらずるずる考えては泣く日が続いて、時間を経た今でも実は思い出して日々少しだけめそめそするくらいには毎日その人との日々を思い出して辛く思っていました。

ドイツにいる間はテレビもなければ円盤もなく、現場もない日々で、あっという間にゆるーいオタクになっていて、気持ちもかなり離れていましたし、実は今もまだ戻れているとは言い難いです。そういった状況も相まってひたすらにその人を思い出してしまってつらかったのですが、V6のコンサートで2年ぶりに間近でみた自担は相変わらず格好良くて、一瞬だけでも彼らを考えているだけでじめじめもやもやとした気分が晴れて幸せになれました。

わたしと一対一で会い見えることは決してないだろうけれど、ファンとして好きである間はわたしの中でずっとずっとわたしだけの岡田さんとして好きでいられる。それが暗くなった心の支えであって、励みでした。

公式に岡田さんは他人の夫となってなってしまった事実を突き付けられることで、心の中のわたしだけの岡田さんの存在が難しくなったことが、この喪失感の理由だと考えています。

アイドルは裏切らない、「愛してるよ」ってわたしに言った後で「やっぱりあれは勘違いだった」とか、「ごめん他の人の方が愛してる」とか言いません。厳密に言えば、「ありがとう」と感謝されているのはわたしそのものではなくてわたしの気持ちを端的に表した「お金」を払うという行為なのだろうけれど、それでもわたしが彼にお金を使う、彼はわたしに微笑みかけるという構図は誰にも邪魔されることのないファンの特権だと思います。

それを無くすということの、喪失感と失望感。

公式に結婚していないうちは見えないように、見ないようにごまかし続けていてももうこれからは自分を誤魔化すことは不可能で、「岡田さんは人の夫なのだ」と考えながら今までのように岡田さんがただひたすら好きという気持ちでいることは、きっと無理なんだろうと思います。

でも、岡田担からの担降りはしません。

だって岡田さん大好きなんだもん。

V6はもはや物心ついた時にはすでに好きで、グループ内担移動や他グループ担増やしを経験しながらもここまでやってきて、V6なしの人生経験がないので応援をやめる、ということは考えられないし、その中でも誰を、といえばわたしはもう岡田さん以外の名前をあげることはできません。ただ、今はわたしの中の「独身オカダ」から唐突に変態してしまった「既婚者オカダ」に思考と認識が追いつかなくてとりあえずちょっとまって状態なだけ。多分沢山の時間を使ってゆっくりゆっくり「既婚者オカダ」を見て消化していって、そのうち「独身オカダ」とか「格闘家オカダ」とか「俳優オカダ」とか「美人オカダ」「青年オカダ」「少年オカダ」……と全ての「岡田准一さん」が混ざり合ってひっくるめて応援できるようになるんだと思います。だから、それまではしばらくは12/22以降の岡田さんを冷ややかに見るのも許してください。

と、いってもカウコンで直接見るんですけどね!カウコン申し込み続けて10年弱、初めて当たったのになんてタイミングなんだ…(笑)。気持ちとしては「結婚おめでとう!」なので、うちわはこれを胸に抱いていくつもりです。

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兎にも角にも、岡田准一さん、結婚おめでとうございました!!!!!!

 

(ところで、V6ファンの皆さま交際開始2015年に???ってなりませんでしたか…?いやアニバコン時期なんか付き合ってるの周知の事実だったじゃんよ……とモヤっとしましたが、これが事務所の力なのかしら……)